友達だった二人が離れ離れになる。二人の人生はこの先の交わる事は無いのに、セイは二人と続いていく・・・
今まで何人の友達がこうして違う人生を歩んでいったんだろう。二人の痛みは癒せない程大きかったのかもしれない。でも、二人をこれからも見ていくセイの痛みは、何かあるたびにチクチクと針を刺されるように微かに痛む。
　デコボコで不釣り合いだった二人をずっと見ているうちに、意外とお似合いな二人なんだと思い、長い年月がデコボコな角を削ってピッタリと填まり込むパーツの様だった。
でも、大抵のパーツは年月が過ぎればメッキが剥がれ、錆が出て離れてしまう。
出会いと別れは繰り返されるのに、また人は出会いを求めていく。そんな時、友達の傍にいなきゃいけないのはなんか残酷だね。この痛んでるモノの原因は何なんだろ？

こんな風に思うのに、その痛みには慣れてしまう。そんな自分が何か嫌になる。